開業ガイド

スイミングスクールの売上・損益シミュレーター【2026年版】

プール施設の建設や維持費用、水質管理、監視員の配置など、スイミングスクールには高額な固定費と運営コストがつきまといます。子どもの習い事としての需要は高いものの、こうした特性を理解した事業計画が不可欠です。このシミュレーターでは、月謝収入から短期教室、物販までを網羅し、人件費、水道光熱費、薬品費といった主要コストを具体的に算出。あなたの事業の損益分岐点や黒字化への道筋を明らかにします。開業後の安定経営のために、詳細な計画を立ててみませんか。

※ 初期値は業界平均に基づく概算です。ご自身の計画に合わせて各項目の数値を変更してください。

月間売上

387万円

月間コスト

530万円

月間利益(利益率-37%)

-1,430,000円

損益分岐点売上

510万円

黒字化まであと月 123万円 の売上が必要です

スイミングスクールは、プール施設建設・維持費用、高額な水道光熱費、監視員の配置義務に伴う人件費など、固定費が非常に高い事業です。損益分岐点は、これらの固定費と、レッスン数や生徒数に比例して変動する変動費の合計を、月謝収入や短期教室収入などで賄える売上高を指します。特に、高い固定費を効率的に回収するためには、通年での生徒数の確保と、多様な付加価値サービス(プライベートレッスン、物販、水中フィットネス等)による客単価向上が鍵となります。

売上項目

通常月謝収入240万円/月

子供・大人コースなどの月会費。生徒数×月謝単価で算出。

短期教室受講料75万円/月

夏季・春季などの季節講習会の受講料。新規顧客獲得にも繋がる。

プライベートレッスン料12万円/月

マンツーマン指導や少人数制の特別レッスン料金。

物販収入(水着・用品)15万円/月

スクール指定水着、ゴーグル、キャップなどの販売収入。

施設レンタル料10万円/月

プールや付帯施設を外部団体、学校、個人などに貸し出す際の収入。

水中フィットネスプログラム35万円/月

水中ウォーキングやアクアビクスなど、大人・高齢者向けのプログラム月会費。

コスト項目

固定費 売上に関係なく毎月発生変動費 売上に応じて変動準変動費 基本額+変動部分
施設賃料固定費
80万円/月

プール施設および付帯設備の賃貸料。立地や規模により大きく変動。

円/月
人件費(コーチ・監視員)準変動費
250万円/月

水泳コーチ、監視員、フロントスタッフなどの給与・手当。

円/月
水道光熱費(プール加温・濾過含む)準変動費
60万円/月

プール水の加温、濾過装置、照明、空調などにかかる費用。特にプール関連は高額。

円/月
水質管理薬品費変動費
15万円/月

塩素、pH調整剤、凝集剤など、水質基準維持に必要な薬剤費。

円/月
送迎バス運行費準変動費
20万円/月

送迎バスの燃料費、メンテナンス費、保険料、運転手人件費。

円/月
広告宣伝費固定費
10万円/月

チラシ、ウェブ広告、地域情報誌など生徒募集にかかる費用。

円/月
清掃・保守点検費固定費
30万円/月

施設全体の清掃業務委託費、濾過装置や空調などの定期点検・保守費用。

円/月
消耗品費変動費
5万円/月

事務用品、清掃用品、更衣室のアメニティなど。

円/月
保険料固定費
8万円/月

施設賠償責任保険、傷害保険、火災保険など。

円/月
減価償却費(プール設備・備品)固定費
40万円/月

濾過装置、浄化設備、更衣室設備、プールサイド備品などの減価償却費。

円/月
事務管理費固定費
12万円/月

通信費、システム利用料、会計士費用など。

円/月

業界ベンチマーク

人件費率

売上の35〜45%

コーチ・監視員の確保が必須なため、スポーツ施設の中でも人件費の割合が高くなりがちです。効率的なシフト管理や多能工化で最適化を図りましょう。

水道光熱費率

売上の10〜15%

プール水の加温や濾過には多大なエネルギーを要します。高効率設備の導入やピークカット運用がコスト抑制に直結します。

生徒定着率

月間95%以上

月謝制ビジネスでは、新規獲得よりも既存生徒の定着が安定経営の鍵です。級認定システムやイベントでモチベーションを維持しましょう。

設備投資回収期間

10〜15年

プール施設の建設・改修には数億円規模の初期投資がかかります。長期的な視点での事業計画と資金回収計画が重要です。

リスク要因

  • 高額な初期投資と設備維持費: プール建設や大規模改修には数億円規模の投資が必要で、減価償却費や修繕費が経営を圧迫するリスク。
  • 水質トラブル・感染症リスク: 水質管理の不徹底によるレジオネラ菌などの感染症発生は、営業停止や風評被害に直結し、顧客離れを招く。
  • 監視員不足と人件費高騰: 労働安全衛生法に基づく監視員配置義務があり、有資格者の確保が困難な場合や、最低賃金上昇により人件費が高騰するリスク。
  • 少子化による顧客減少と競合激化: 子供の人口減少は長期的な顧客基盤の縮小に繋がり、近隣に新規スクールが開業した場合、生徒の奪い合いになるリスク。
  • 自然災害・施設老朽化: 地震や台風による施設損傷、あるいは経年劣化による設備故障は、多額の修繕費用や長期休業に繋がり、経営に甚大な影響を与える。

プロのアドバイス

  • 水質管理とコスト最適化:「公衆浴場法」に沿った塩素濃度管理と濾過装置の定期点検は欠かせない。薬品の種類や投入量の最適化、高効率濾過システムの導入で、ランニングコストを抑えつつ衛生基準をクリアする。
  • 監視員の多能工化とシフト管理:労働安全衛生法に基づく監視員配置基準は必須。コーチが監視員資格を持つなど多能工化を進める。ピークタイム以外の監視員を削減し、時間帯別・曜日別の生徒数に合わせたシフトで、人件費率35%以下を狙う。
  • 季節変動対策と通年集客:夏季の短期教室で新規顧客を確保。冬期には水慣れ・泳力維持コース、高齢者向け水中ウォーキング、ベビースイミングなど、年間を通じた需要あるプログラムで稼働率の平準化を。
  • 送迎バスルートの最適化:保護者には好評な送迎バス。しかし燃料費や運転手人件費は高額だ。既存ルートの乗車率を分析し、効率的なルート再編、複数スクールでの共同運行、地域コミュニティバスとの連携でコスト抑制。
  • 級認定システムと顧客定着:日本水泳連盟の泳力検定基準を参考に独自の級認定システム。定期的な進級テストで、生徒のモチベーション維持と長期在籍を後押し。目標達成の喜びが継続率95%以上を保つカギ。

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