開業ガイド

米屋・精米店の売上・損益シミュレーター【2026年版】

米屋・精米店の開業は、単に米を売るだけでなく、食の安全と品質へのこだわりが求められる事業です。JA全農や専門卸からの仕入れ、ヤンマーやサタケ製の精米機導入、そして米トレーサビリティ法への対応は必須。このシミュレーターでは、玄米販売、品種別ブランド米、飲食店向け卸売など、米屋ならではの収益構造と、低温貯蔵倉庫の維持費や包装資材費といった固有のコストを詳細に分析。あなたの事業計画を具体化し、安定した経営基盤を築くための指針を提供します。

※ 初期値は業界平均に基づく概算です。ご自身の計画に合わせて各項目の数値を変更してください。

月間売上

153万円

月間コスト

176万円

月間利益(利益率-16%)

-238,250円

損益分岐点売上

241万円

黒字化まであと月 88万円 の売上が必要です

米屋・精米店における損益分岐点は、変動費の大きい米の仕入れ原価率と、精米機減価償却費や低温貯蔵倉庫の維持費といった固定費のバランスで決まります。特に米の市場価格変動は大きなリスク要因です。安定した仕入れルートの確保と、品種別ブランド米や玄米・雑穀米、飲食店向け卸売など、多様な収益源を確立することで、損益分岐点を引き下げ、安定経営を目指すことが重要です。精米歩合による付加価値提供も考慮しましょう。

売上項目

店頭精米米(袋売り)75万円/月

コシヒカリ、あきたこまち等、品種別に店頭で精米し、5kg/10kg単位で販売する売上。客単価2,000円〜5,000円。

飲食店向け卸売35万円/月

地元飲食店や給食施設への業務用米(10kg/30kg)の卸売。安定した大口取引。

玄米・雑穀米販売9万円/月

健康志向の顧客向けに、契約農家からの玄米や、ブレンド雑穀米の販売。

オンラインストア販売24万円/月

STORESやBASEを利用したECサイト経由での全国配送。真空パック機での鮮度保持が重要。

持ち込み米精米サービス料5,000円/月

顧客が持ち込んだ玄米を精米するサービス。精米歩合指定も可能。

贈答用米・ギフトセット9万円/月

お歳暮やお中元など、贈答品としてのブランド米や食べ比べセットの販売。

コスト項目

固定費 売上に関係なく毎月発生変動費 売上に応じて変動準変動費 基本額+変動部分
米仕入れ費用変動費
99万円/月

JA全農や米穀卸業者からの玄米仕入れ費用。市場価格変動の影響大。

自動計算(売上の65%)
店舗・倉庫家賃固定費
15万円/月

店舗および米の低温貯蔵に必要な倉庫の賃料。

円/月
光熱水費準変動費
7万円/月

精米機稼働、低温貯蔵倉庫の電気代、水道代など。

円/月
人件費固定費
30万円/月

店主給与、パート・アルバイトの賃金。

円/月
包装資材費変動費
5万円/月

米袋、脱酸素剤、真空パック用資材、贈答用包装紙など。

自動計算(売上の3%)
配送・送料変動費
8万円/月

飲食店向け卸売の自社配送費用や、オンライン販売の宅配便送料。

自動計算(売上の5%)
精米機減価償却費固定費
5万円/月

ヤンマー、サタケ製などの精米機導入費用(数百万円)の減価償却費。

円/月
広告宣伝費固定費
2万円/月

チラシ、地域情報誌、SNS広告、Webサイト維持費など。

円/月
消耗品・保守費準変動費
2万円/月

精米機の部品交換、米穀検査に必要な消耗品、清掃用品など。

円/月
システム利用料固定費
1万円/月

POSレジ(スマレジ、Airレジ)、クラウド会計(freee)、決済端末(Square)の月額利用料。

円/月
保険料・租税公課固定費
3万円/月

火災保険、PL保険、事業税、固定資産税など。

円/月
その他経費固定費
1万円/月

通信費、事務用品費など、少額で変動の少ない費用。

円/月

業界ベンチマーク

米仕入れ原価率

60〜70%

玄米の仕入れ価格が売上全体に占める割合。市場価格や契約条件で大きく変動します。

精米歩合と歩留まり

90〜92%(白米の場合)

玄米から白米を精米する際の重量ロス。歩留まりが高いほど効率的ですが、精米歩合(削る割合)によって変動します。

低温貯蔵維持費

売上の1〜3%

年間を通して米の品質を保つための倉庫の温度・湿度管理にかかる電気代。特に夏場は高騰します。

客単価

2,000円〜5,000円

店頭販売における顧客一組あたりの平均購入金額。品種、容量、加工品有無で変動します。

リスク要因

  • 米の仕入れ価格高騰(天候不順、国際情勢など)
  • 消費者の米離れ、大手スーパー・ドラッグストアとの価格競争激化
  • 精米機の故障や老朽化による事業停止リスク
  • 低温貯蔵管理の不徹底による米の品質劣化、害虫・カビ発生
  • 米トレーサビリティ法違反による行政指導や信用失墜

プロのアドバイス

  • 米トレーサビリティ法に則り、仕入れから販売まで米の流通履歴を確実に記録し、情報公開の要請に即座に対応できる体制を構築しましょう。
  • 精米機の種類(循環式、一回通し式)と処理能力を事業規模に合わせて選定し、定期的なメンテナンス計画を立てることで、故障による機会損失を防ぎます。ヤンマー、サタケ製が主流です。
  • 玄米の低温貯蔵は、年間を通して15℃以下、湿度60〜70%を維持し、害虫・カビの発生を抑制します。特に夏場の電力消費には注意し、コストを見積もりましょう。
  • 飲食店向け卸売では、単価交渉だけでなく、配送頻度、精米歩合のカスタマイズ対応、古米・新米の供給時期調整など、きめ細やかなサービスで差別化を図り、固定客を獲得しましょう。
  • 米の食味鑑定士の資格取得や、品種別(コシヒカリ、ゆめぴりか等)の特性を活かしたPOP作成、試食販売を積極的に行い、顧客が「お米を選びに来る」体験価値を提供しましょう。

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