開業ガイド

学童保育・放課後デイの売上・損益シミュレーター【2026年版】

共働き世帯の増加や発達支援への高まるニーズ。学童保育や放課後等デイサービスの需要が伸びる一方で、児童福祉法や障害者総合支援法に基づく運営には、指定基準の遵守、適切な人員配置、そして堅実な経営基盤が求められます。このシミュレーターは、貴事業所の収益構造と費用項目を具体的に可視化。開業前後の資金計画から日常運営まで、財務面での見通しを立てるのに役立つでしょう。自治体からの給付費、各種加算、人件費、送迎費といった本事業特有の項目に焦点を当て、実態に即したシミュレーションで、盤石な事業計画を立てる一助となります。

※ 初期値は業界平均に基づく概算です。ご自身の計画に合わせて各項目の数値を変更してください。

月間売上

225万円

月間コスト

164万円

月間利益(利益率27%)

+61万円

損益分岐点売上

164万円

学童保育・放課後等デイサービスにおける損益分岐点とは、基本利用料(給付費)や各種加算収入が、人件費、家賃、送迎費、教材費などの固定費と変動費の合計を上回る時点を指します。特に、児童福祉法や障害者総合支援法に基づく給付費は利用児童数とサービス提供日数に大きく依存するため、安定した利用者確保が損益分岐点到達の鍵となります。また、送迎加算や延長支援加算など、提供サービスに応じた加算を漏れなく算定することで、収益性を高めることが可能です。シミュレーターを活用し、何人の利用児童で、どの程度のサービスを提供すれば赤字を脱却できるのかを具体的に把握しましょう。

売上項目

基本利用料(給付費)200万円/月

放課後等デイサービスの場合、障害者総合支援法に基づく給付費。学童保育の場合、自治体の補助と利用者負担金。1日あたりの単位数や利用日数で変動。

延長支援加算8万円/月

通常のサービス提供時間外に支援を行った場合に算定される加算。

送迎加算10万円/月

利用児童の自宅から事業所までの送迎を行った場合に算定される加算。

おやつ・教材費4万円/月

提供するおやつ代や、学習・療育で使用する教材費として保護者から徴収する費用。

特別活動費3万円/月

遠足や季節イベントなど、通常のサービス範囲外の活動に参加する児童から徴収する費用。

コスト項目

固定費 売上に関係なく毎月発生変動費 売上に応じて変動準変動費 基本額+変動部分
人件費固定費
120万円/月

児童指導員、保育士、サービス管理責任者等の給与、社会保険料、交通費。

円/月
家賃・施設費固定費
25万円/月

事業所の賃料、共益費。

円/月
水道光熱費変動費
674円/月

電気、ガス、水道料金。利用児童数や季節により変動。

自動計算(売上の0.03%)
送迎車両費固定費
10万円/月

車両リース料、ガソリン代、保険料、メンテナンス費用。

円/月
教材・療育備品費変動費
449円/月

学習教材、運動遊具、発達支援用具、消耗品。

自動計算(売上の0.02%)
おやつ・軽食仕入れ費変動費
225円/月

提供するおやつや軽食の仕入れ費用。

自動計算(売上の0.01%)
広告宣伝費固定費
5万円/月

利用児童募集サイト(LITALICO発達ナビ等)への掲載料、パンフレット制作費。

円/月
業務支援システム利用料固定費
2万円/月

コドモン、HUG等の児童発達支援・放課後等デイサービスソフトの月額利用料。

円/月
賠償責任保険料固定費
1万円/月

送迎中の事故や施設内での怪我など、万一の事態に備える保険料。

円/月
職員研修費固定費
1万円/月

児童指導員、保育士の専門性向上のための研修参加費。発達支援に関する最新知識の習得。

円/月

業界ベンチマーク

人件費率

売上高の50〜65%

児童指導員、保育士、サービス管理責任者などの専門職の確保と質の維持に直結します。

家賃比率

売上高の10〜15%

適切な設備基準を満たす物件の確保と、ランニングコストのバランスが重要です。

送迎加算算定率

利用者全体の60〜80%

送迎サービス提供の有無と効率性を示す指標。車両運用計画に影響します。

定員充足率

80%以上

安定した運営には、指定定員に対する利用児童数の確保が不可欠です。

リスク要因

  • 利用児童募集の不安定さ: 少子化や競合施設の増加、小学校や相談支援事業所との連携不足により、定員割れが発生し、給付費収入が計画を下回るリスクがあります。
  • 専門人材の確保難と離職: 児童指導員や保育士の慢性的な不足、過重労働による離職は、サービス品質の低下や配置基準違反に繋がり、事業継続が困難になる可能性があります。
  • 制度改正リスク: 児童福祉法や障害者総合支援法に基づく報酬改定や運営基準の変更は、収益構造や事業運営体制に大きな影響を与える可能性があります。
  • 送迎中の事故・トラブル: 送迎車両の事故、児童の急病、不適切な対応など、送迎中の予期せぬトラブルは、児童の安全を脅かし、事業所の信用を失墜させるリスクがあります。
  • 感染症対策と休業リスク: インフルエンザや新型コロナウイルスなどの感染症流行時には、児童の利用控えや行政からの休業要請により、大幅な売上減少に見舞われる可能性があります。

プロのアドバイス

  • 自治体との連携強化は不可欠。放課後児童健全育成事業の届出、指定申請だけではない。地域の小学校や相談支援事業所との密な連携が、利用児童募集の生命線。情報交換会や説明会、定期開催を。
  • 加算は積極的に、そして適正に請求。送迎、延長支援、医療連携など多岐にわたる。要件を正確に理解し、個別支援計画に基づいたサービス提供で、収益をどこまで伸ばせるか。
  • 専門人材の定着。児童指導員や保育士の確保は常に課題。給与水準だけでなく、研修制度、キャリアパス、働きやすい環境(例: コドモン導入)整備で、定着率向上へ。
  • 個別支援計画の質向上と保護者連携。一人ひとりの発達段階、ニーズに合わせた計画作成。進捗の定期共有で信頼関係構築、長期利用へ繋がる。
  • 送迎ルートの効率化と安全管理。複数の児童を送迎するなら、ルートは最適か?ガソリン代、人件費削減へ直結する。車両点検、運転員の安全教育、緊急時マニュアル整備は徹底。

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