開業ガイド

訪問看護ステーションの開業ガイド

開業に必要な費用・届出・スケジュール・備品・収支の全体像

訪問看護ステーションの開業とは

年間100万人以上が在宅ケアを必要としている今、地域医療の要となる訪問看護ステーションは、病院やクリニックで臨床経験を積んだ看護師の皆さんの活躍の場です。しかし、指定申請、複雑な介護・医療保険請求、そして何より訪問看護経験者の人材確保は、一筋縄ではいきません。この解説では、2026年最新の法令や制度改正も踏まえ、こうした課題を乗り越え、安定した利用者獲得と持続可能なステーション運営を叶えるための具体的なステップを紹介します。

開業する人の特徴

病院やクリニックでの勤務経験を持つ看護師、理学療法士、作業療法士が独立開業を検討。地域医療や在宅ケアへの貢献意欲が高い。

開業時の主な課題

看護師の人材確保が最大の課題であり、特に訪問看護経験者の採用が困難(有効求人倍率が全国平均で2倍を超える地域も)。利用者獲得のため、居宅介護支援事業所や病院との連携構築に時間を要する(新規開設後、安定した利用者数確保まで平均6ヶ月〜1年)。介護保険制度と医療保険制度の複雑な請求業務(請求ミスによる返戻率が5%を超えるケースも)。オンコール体制の負担(夜間・休日の緊急訪問対応による看護師の疲弊)。BCP(事業継続計画)策定の義務化と運用負荷。初期投資目安200〜500万円。

主な届出・規制

健康保険法、高齢者の医療の確保に関する法律に基づく指定訪問看護事業者の指定(管轄の地方厚生局長)。介護保険法に基づく指定居宅サービス事業者(訪問看護)の指定(管轄の都道府県知事)。看護師・准看護師・保健師・理学療法士・作業療法士の資格必須。管理者要件(保健師または看護師で一定の実務経験5年以上)。労働基準法(従業員雇用)、個人情報保護法、医療法(医療提供体制の確保に関する事項)など。

訪問看護ステーション開業のポイント

  • 開業初期からのケアマネジャーとの関係構築が命。地域の居宅介護支援事業所へは足繁く通い、情報交換。これが利用者紹介の第一歩となる。
  • 看護師採用。訪問看護経験はもちろん大切だが、チームワーク重視、オンコール体制への理解があるか。面接でしっかり確認することが、定着率を上げる。
  • 介護保険と医療保険の請求業務は特に複雑だ。開業前に請求ソフトは必須。担当者と制度改定情報や返戻事例を共有する研修体制を組もう。
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訪問看護ステーション開業でよくある失敗

  • 人材確保への見通しが甘い。訪問看護経験者の採用が難しいと軽視し、開業後のサービス提供体制が全く整わない。
  • 保険請求業務の知識不足。介護保険法・健康保険法の複雑な算定要件や加算がわからず、返戻が頻発。実地指導で指摘される事態に。
  • 地域連携の出遅れ。居宅介護支援事業所や病院への挨拶がおろそかになり、利用者紹介が思うように伸びない。

訪問看護ステーションの開業準備を加速する3つのツール

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