開業ガイド

整体院の売上・損益シミュレーター【2026年版】

自費診療が中心となる整体院経営。施術メニューの客単価、リピート率、テナント家賃、広告宣伝費、消耗品費…多くの要素が収益構造を左右します。この売上・損益シミュレーターは、それらの具体的な数値を入力することで、損益分岐点や目標利益達成に必要な売上を試算。柔道整復師の方も、民間資格で独立される方も、安定した経営基盤を築くための参考となるでしょう。

※ 初期値は業界平均に基づく概算です。ご自身の計画に合わせて各項目の数値を変更してください。

月間売上

85万円

月間コスト

22万円

月間利益(利益率74%)

+63万円

損益分岐点売上

22万円

整体院における損益分岐点とは、売上高と総費用(固定費+変動費)が同額になり、利益がゼロとなる売上高を指します。このシミュレーターでは、設定した客単価と月間施術回数から売上を算出し、家賃や人件費、広告費などの費用を差し引いて、毎月何人のお客様に、いくらのサービスを提供すれば赤字にならないかを明確にします。特に自費診療が中心の整体院では、この損益分岐点を把握し、それを超えるための具体的な集客・リピート戦略を立てることが経営安定化の最重要課題です。

売上項目

全身バランス調整(60分)60万円/月

姿勢分析に基づいた骨盤・脊柱の調整や筋膜リリースを含む基本施術。

産後骨盤矯正コース14万円/月

産後の骨盤の歪みや不調に特化した専門コース(複数回パッケージ販売が主)。

延長オプション(15分)5万円/月

通常の施術時間に追加するオプション。部分的な集中ケアなど。

物販(サポーター・健康器具)5万円/月

施術効果を維持・向上させるためのサポーター、ストレッチポール、健康食品などの販売。

初回カウンセリング料1万円/月

丁寧な問診と検査、施術計画の説明にかかる料金。無料の場合もある。

コスト項目

固定費 売上に関係なく毎月発生変動費 売上に応じて変動準変動費 基本額+変動部分
家賃固定費
15万円/月

テナントまたはマンションの一室の月額賃料。

円/月
人件費(施術スタッフ)準変動費
0円/月

自身を除く施術スタッフの給与・社会保険料等。歩合制導入も検討。

円/月
広告宣伝費変動費
676円/月

MEO対策、SNS広告、地域情報誌、ポスティング、ホームページ維持費など。

自動計算(売上の0.08%)
消耗品費変動費
169円/月

施術用タオル、ベッドシーツ、消毒液、ペーパータオル、問診票などの備品。

自動計算(売上の0.02%)
水道光熱費準変動費
2万円/月

電気、ガス、水道の月額費用。

円/月
通信費・予約システム利用料固定費
1万円/月

インターネット回線、電話、RESERVAやしんきゅう予約などの予約システム利用料。

円/月
決済手数料変動費
275円/月

Squareなどのキャッシュレス決済端末利用料。

自動計算(売上の0.0325%)
賠償責任保険・税理士顧問料固定費
2万円/月

施術中の事故に備える保険料と、クラウド会計freee等と連携する税理士への月額費用。

円/月
減価償却費固定費
2万円/月

施術ベッド(高田ベッド製作所等)、内装工事費、什器備品などの償却費。

円/月
事務用品費固定費
3,000円/月

ボールペン、コピー用紙、プリンターインクなど一般的な事務用品。

円/月

業界ベンチマーク

リピート率

70%以上

整体院経営の生命線。新規顧客だけでなく、既存顧客のリピートが安定経営に直結します。

客単価

7,000円〜10,000円

自費診療が主のため、適正な価格設定が重要。価値に見合う単価設定とオプション提案がカギ。

広告宣伝費率

売上高の5%〜15%

新規集客とブランド認知のために必要な投資。MEO対策やSNS運用に注力するケースが多い。

損益分岐点比率

70%以下

売上高に対する損益分岐点売上高の割合。低いほど利益が出やすい体質と言えます。

リスク要因

  • 「整体」の法的位置付けが曖昧なため、医師法・あはき法(あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師に関する法律)に抵触する医療行為と誤認されるリスクがあります。
  • リピート率が低迷した場合、常に新規顧客を獲得し続けなければならず、広告宣伝費が増大し経営を圧迫するリスクがあります。
  • 競合の整体院やリラクゼーション施設が多いため、価格競争に巻き込まれたり、差別化が困難になったりするリスクがあります。
  • Googleマップのアルゴリズム変更など、MEOやSEOの変動により集客力が急激に低下し、売上が不安定になるリスクがあります。
  • 施術者の身体的負担が大きく、怪我や体調不良で施術ができなくなった場合、売上が直接的に影響を受けるリスクがあります。

プロのアドバイス

  • 自費診療の価格設定。「根本改善」という価値に重きを置く。単なる施術時間ではない。回数券やサブスクモデルを導入し、継続的な来院を促す。リピート率70%超えは、ここが肝。
  • 広告表現に注意。「治す」「治療」は景品表示法・薬機法違反のリスク。使うのは「改善」「緩和」「健康増進」。顧客の誤解を招かないよう徹底。柔道整復師と整体師の違いも明確に。
  • MEO(マップエンジン最適化)対策は最重要。Googleマイビジネスは常に最新情報へ。顧客からの口コミを積極的に集め、返信する。地域密着型の集客力、ここで差をつける。
  • 顧客管理システム(リピクルなど)の導入。主訴、施術履歴、次回来院予定…情報を一元管理。属人的な管理から脱却。個別のフォローアップや誕生日特典で、顧客満足度とリピート率を上げる。
  • 施術ベッド(高田ベッド製作所など)や内装。顧客のリラックス空間、そのもの。清潔感と快適さの追求。アロマやBGMなど、五感に響く工夫で、施術効果だけではない、体験価値全体を高める。

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