開業ガイド

ボルダリングジムの売上・損益シミュレーター【2026年版】

ボルダリングジムの開業は、フィットネス需要の高まりと若年層への訴求力から魅力的な選択肢です。しかし、クライミングウォールやホールドの初期投資が数百万円から1000万円以上と高額であるため、綿密な売上・損益シミュレーションが不可欠です。本シミュレーターでは、月額会員、都度利用、ギア販売、講習会といった主要な収入源に加え、定期的なホールド交換費用、ルートセット人件費、施設賠償責任保険料など、ボルダリングジム特有のコスト構造を具体的に反映。開業後の安定経営に向けた収益モデルを具体的に構築し、損益分岐点を見極めるための羅針盤としてご活用ください。

※ 初期値は業界平均に基づく概算です。ご自身の計画に合わせて各項目の数値を変更してください。

月間売上

228万円

月間コスト

164万円

月間利益(利益率28%)

+64万円

損益分岐点売上

151万円

ボルダリングジムの損益分岐点は、高額な初期設備投資(ウォール、ホールド、マットなど)に伴う減価償却費や、家賃、人件費(特にルートセッター)といった固定費が大きいため、比較的高い傾向にあります。月額会員の安定的な確保と、都度利用客の取り込みによる稼働率向上が、この高い固定費を吸収し、利益を生み出すための鍵となります。特に、ホールド交換による「課題」の鮮度維持は、リピーター獲得に直結し、損益分岐点達成を早める重要な要素です。

売上項目

月額会員費120万円/月

月額制のジム利用料金。安定した収益の柱。

都度利用料75万円/月

ビジターや不定期利用客からの収入。

レンタルシューズ・チョーク代10万円/月

初心者や手ぶら利用客向けのレンタル品収入。

クライミングギア物販15万円/月

クライミングシューズ、チョークバッグ、ウェアなどの販売。

初心者講習会・体験会費6万円/月

ボルダリング未経験者向けの講習プログラム参加費。

イベント・コンペ参加費2万円/月

ジム主催のコンペティションや交流会などの参加費。

コスト項目

固定費 売上に関係なく毎月発生変動費 売上に応じて変動準変動費 基本額+変動部分
家賃固定費
40万円/月

店舗物件の賃料。広さや立地により大きく変動。

円/月
人件費(正社員・アルバイト)固定費
60万円/月

店長、受付スタッフ、清掃員、ルートセッターの人件費。

円/月
ウォール・ホールド減価償却費固定費
20万円/月

クライミングウォール、ホールド、マットなどの初期設備投資の償却費。

円/月
ホールド購入費変動費
8万円/月

定期的なルートセット(課題作成)のための新しいホールド購入費用。

円/月
レンタルギア消耗品費変動費
3万円/月

レンタルシューズの修理、チョークの補充、ブラシなどの消耗品費用。

円/月
光熱費(電気・水道)準変動費
15万円/月

エアコン、照明、シャワー設備などの電気代、水道代。

円/月
広告宣伝費固定費
5万円/月

SNS広告、地域情報誌、ウェブサイト運営などの費用。

円/月
施設賠償責任保険料固定費
3万円/月

利用者の怪我や事故に備えるための保険料。

円/月
会員管理システム利用料固定費
2万円/月

hacomono, スマレジなどの会員管理・予約システムの月額利用料。

円/月
清掃・メンテナンス費固定費
5万円/月

ウォール、マット、施設全体の定期清掃や設備点検費用。

円/月
消耗品費(チョーク、テープ等)変動費
2万円/月

ジムで提供するチョーク、テーピング、消毒液などの消耗品。

円/月
通信費固定費
1万円/月

インターネット回線、電話などの通信費用。

円/月

業界ベンチマーク

初期設備投資

1,000万円〜2,000万円

クライミングウォール、ホールド、マット、内装工事費などを含みます。

人件費率

売上高の25%〜35%

特にルートセッターの専門性や経験により変動が大きいです。

ホールド交換サイクル

3ヶ月〜6ヶ月

常連客の飽きを防ぎ、集客力を維持するために重要な頻度です。

レンタルギア利用率

月間利用者数の約60%

初心者や手ぶらで来店する顧客が多いため、レンタル収入は重要です。

リスク要因

  • 高額な初期投資と回収期間の長期化: クライミングウォール、ホールド、マットなどの設備投資が大きく、投資回収に時間がかかる可能性があります。
  • 利用者の怪我リスクと賠償責任: 落下の危険が常に伴うため、利用者の怪我に対する賠償責任や、それに伴う保険料負担、訴訟リスクが存在します。
  • ルートセットの質と頻度による集客力変動: ホールド交換(ルートセット)の頻度や、提供される課題の質が低いと、常連客が飽きてしまい、集客力低下に直結します。
  • 競合ジムの出現と差別化の困難さ: 近隣に新たなボルダリングジムが開業した場合、料金競争やサービス内容での差別化が求められ、収益に影響を与える可能性があります。
  • 流行の変化と顧客層の移り変わり: ボルダリングブームの終焉や、若年層の趣味嗜好の変化により、顧客層が減少するリスクがあります。

プロのアドバイス

  • 定期的なルートセットで顧客を飽きさせない: 3ヶ月に一度は全壁のホールドを入れ替え、常に新鮮な「課題」を提供することで、常連客の継続利用と新規顧客の獲得に繋がります。セット作業は専門知識と時間を要するため、人件費とスケジュールを考慮しましょう。
  • レンタルシューズのサイズ・品質を充実させる: 初心者にとってレンタルシューズの履き心地はジムの第一印象を大きく左右します。幅広いサイズ展開と清潔で状態の良いシューズを用意し、快適なボルダリング体験を提供することで、入会率向上に貢献します。
  • コミュニティ形成を促進するイベントを企画: ボルダリングは個人競技ですが、仲間との交流も魅力です。初心者コンペや交流会、テーマ別セッションなどを定期的に開催し、会員同士の繋がりを深めることで、ジムへの愛着と継続利用を促します。
  • 安全管理と保険加入を最優先: 落下の危険が伴うため、マットの配置、安全講習の徹底、施設賠償責任保険への加入は必須です。万が一の事故発生時に備え、緊急対応マニュアルを整備し、スタッフ全員が共有することで、利用者の安心感を高めます。
  • 初心者向け体験会で「ムーブ」の楽しさを伝える: 初心者向けの丁寧な講習プログラムは、ボルダリングの魅力を伝え、リピートや入会に繋げる重要な機会です。単に登り方を教えるだけでなく、「ムーブ」の面白さや達成感を体験させることで、ファンを増やしましょう。

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