開業ガイド

リフォーム業の売上・損益シミュレーター【2026年版】

リフォーム業の開業では、多岐にわたる工事内容と変動する建材価格、そして複雑な見積もり作成が、利益計画を立てる上での大きな課題となります。特に、悪徳業者のイメージを払拭し顧客の信頼を得るには、透明性の高い価格設定と堅実な事業運営が不可欠です。このシミュレーターは、水回り、外壁塗装、内装工事といった主要な売上項目から、建材仕入れ費、人件費、集客プラットフォーム利用料まで、リフォーム業に特化した具体的な数値を基に、あなたの事業の損益分岐点と収益性を予測します。精度の高い積算と利益確保のための基盤を築きましょう。

※ 初期値は業界平均に基づく概算です。ご自身の計画に合わせて各項目の数値を変更してください。

月間売上

430万円

月間コスト

85万円

月間利益(利益率80%)

+345万円

損益分岐点売上

83万円

リフォーム業における損益分岐点は、毎月の固定費(事務所家賃、自社職人人件費、広告宣伝費、各種保険料)と、工事ごとの変動費(建材仕入れ費、外注工事費)のバランスで決まります。特に、複雑な積算が求められるリフォームでは、見積もり作成ソフト(SAKSAK、見積CRAFT)を活用して建材価格や工賃を正確に把握し、無駄のない仕入れや外注管理を行うことが損益分岐点を下げる鍵です。また、大小様々なプロジェクトの構成比率によって、月々の売上目標も柔軟に調整する必要があります。損益分岐点を明確にし、安定した経営基盤を築きましょう。

売上項目

水回りリフォーム工事180万円/月

キッチン、浴室、トイレなどの改修工事。需要が高く、比較的客単価も安定しています。

外壁・屋根リフォーム工事120万円/月

外壁塗装、屋根葺き替え、雨漏り修理など。工事単価が高く、季節変動の影響を受けやすい。

内装リフォーム工事70万円/月

壁紙張替え、床材交換、間取り変更など。小規模から大規模まで多様。

小規模修繕・メンテナンス40万円/月

ドアノブ交換、網戸張替え、手すり設置など。顧客との接点維持に重要。

設計コンサルティング15万円/月

リフォームプランニング、設計図作成など。建築士事務所登録が必要な場合あり。

補助金申請代行手数料5万円/月

住宅省エネ202Xキャンペーンや長期優良住宅化リフォーム補助金などの申請代行。

コスト項目

固定費 売上に関係なく毎月発生変動費 売上に応じて変動準変動費 基本額+変動部分
建材・設備仕入れ費変動費
2万円/月

工事に使用する建材、設備機器の購入費用。建材ダイレクトなどのサイト利用でコスト管理。

自動計算(売上の0.35%)
自社職人人件費固定費
50万円/月

自社で雇用する職人や現場管理者の給与、社会保険料など。

円/月
外注工事費(協力会社)変動費
8,600円/月

専門工事(電気、給排水など)や大規模工事で協力会社に依頼する費用。

自動計算(売上の0.2%)
事務所家賃固定費
10万円/月

事業所として使用する物件の賃料。

円/月
広告宣伝費(Web/プラットフォーム)固定費
8万円/月

SUUMOリフォーム、ホームプロなどの集客プラットフォーム利用料やWeb広告費。

円/月
車両費(ガソリン・メンテナンス)固定費
5万円/月

現場移動や資材運搬に使う車両の燃料費、車検、点検費用。

円/月
損害賠償・瑕疵保険料固定費
3万円/月

工事中の事故や引渡し後の瑕疵に対する保険料。住宅リフォーム瑕疵保険(JIO、あんしん保証など)は必須級。

円/月
通信・光熱費固定費
3万円/月

インターネット、電話、電気、ガス、水道料金など。

円/月
事務用品・消耗品費固定費
2万円/月

事務用品、現場で使う工具の消耗品、清掃用品など。

円/月
積算・業務管理ソフト利用料固定費
2万円/月

SAKSAK、見積CRAFTなどの見積もり・積算ソフト、クラウドサインなどの電子契約サービスの月額利用料。

円/月
交通費・現場経費変動費
860円/月

現場までの公共交通機関利用料、駐車場代、現場での細かな雑費など。

自動計算(売上の0.02%)
士業報酬・登録手数料固定費
1万円/月

税理士顧問料、建設業許可更新費用(都道府県知事許可)、建築士事務所登録手数料など。

円/月

業界ベンチマーク

原価率

30-40%

建材仕入れ費や外注費を含んだ工事原価の目安。設計施工比率を高めることで改善の余地があります。

粗利率

25-35%

売上から直接原価を差し引いた利益率。この数値が高いほど、販売管理費を吸収しやすくなります。

販管費率

15-20%

広告宣伝費、人件費、事務所家賃などの販売管理費が売上に占める割合。集客プラットフォームへの依存度で変動します。

顧客獲得単価

5万-15万円

集客プラットフォームやWeb広告を利用した場合の新規顧客獲得にかかる費用。小規模工事では特に費用対効果に注意が必要です。

リスク要因

  • リフォーム業界の悪徳業者イメージが根強く、新規顧客からの信頼獲得に時間と労力がかかる。
  • 積算ミスや予期せぬ追加工事による見積もりと実費の乖離が、利益を圧迫し顧客クレームに直結するリスクがある。
  • 協力会社への過度な依存が、工事品質や納期管理の難しさ、ひいては自社のブランドイメージ低下を招く可能性がある。
  • 外壁・屋根工事など、天候や季節変動に左右される工事が多く、工期遅延による人件費増や機会損失が発生しやすい。
  • 施工不良や顧客との認識齟齬によるクレームが、SNS等で拡散され事業の評判に悪影響を及ぼすリスクが高い。

プロのアドバイス

  • 積算精度を極限まで高め、見積もり作成ソフト(SAKSAK、見積CRAFT)と建材仕入れサイト(建材ダイレクト)を連携させ、原価の変動をリアルタイムで反映させる体制を構築する。
  • 住宅リフォーム瑕疵保険(JIO、あんしん保証など)への加入を前提とした集客戦略を展開し、「安心」を前面に出すことで、悪徳業者イメージを払拭し顧客の信頼と契約率を向上させる。
  • 下請けへの依存度を低減し、自社職人の多能工化や育成を進めることで、外注費を削減しつつ工事品質を均一化し、粗利率の改善と顧客満足度向上を図る。
  • 水回りや内装リフォームといった需要の高い小規模工事に特化したパッケージプランを開発し、スムーズな契約と追加工事の提案を標準化することで、顧客獲得単価に対する客単価を効率的に高める。
  • 電子契約システム(クラウドサインなど)を導入し、契約書作成・締結のリードタイム短縮と印紙代削減を実現。顧客への迅速な対応とペーパーレス化で業務効率を向上させる。

開業準備をもっとスムーズに

PR

このページの項目を効率的に進めるためのサービスをご紹介します。

リフォーム業の関連ガイド