開業ガイド

ピラティススタジオの売上・損益シミュレーター【2026年版】

マシン導入費用、インストラクター人件費──ピラティススタジオ開業には、特有のコスト構造がある。特にリフォーマーやキャデラックなど、高額なマシン投資は、グループレッスンとプライベートレッスンの収益バランスを大きく左右する要因だ。このシミュレーターで、あなたの描く経営計画を具体化する。体験レッスンからの入会率や月会費モデルも踏まえた詳細なシミュレーションが、堅実な収益モデルを築く手助けとなるだろう。

※ 初期値は業界平均に基づく概算です。ご自身の計画に合わせて各項目の数値を変更してください。

月間売上

123万円

月間コスト

103万円

月間利益(利益率16%)

+20万円

損益分岐点売上

103万円

ピラティススタジオの損益分岐点は、主にマシンリース料やインストラクター人件費といった固定費と、レッスン単価や稼働率によって変動する変動費のバランスで決まります。特にプライベートレッスンとグループレッスンの構成比が収益に大きく影響するため、各レッスンの稼働率目標を設定し、固定費をカバーできる売上高を把握することが重要です。これにより、安定的なスタジオ運営に必要な会員数やレッスン提供回数の目安が見えてきます。

売上項目

プライベートレッスン(マシン)50万円/月

リフォーマー、キャデラック等を使用したマンツーマン指導。

グループレッスン(マシン)48万円/月

複数名(例: 3〜5名)でのマシンピラティスレッスン。

プライベートレッスン(マット)8万円/月

マット上でのマンツーマン指導。マシン不要。

グループレッスン(マット)9万円/月

複数名でのマットピラティスレッスン。

オンラインレッスン(ライブ配信)5万円/月

Zoom等を利用したライブ配信レッスン。

物販(ウェア・プロップス)3万円/月

ピラティスウェア、グリップソックス、フォームローラー等の販売。

コスト項目

固定費 売上に関係なく毎月発生変動費 売上に応じて変動準変動費 基本額+変動部分
スタジオ賃料固定費
30万円/月

スタジオ物件の月額賃料。

円/月
マシンリース料/減価償却費固定費
15万円/月

リフォーマー、キャデラック、チェアー等のピラティスマシンのリース料または購入後の減価償却費。

円/月
インストラクター人件費固定費
40万円/月

正社員インストラクター給与、業務委託インストラクター報酬。

円/月
予約・会員管理システム利用料固定費
3万円/月

RESERVA、STORES予約、hacomono等の月額利用料。

円/月
広告宣伝費変動費
1,225円/月

SNS広告、チラシ、Webサイト制作・運用費、体験レッスンプロモーション等。

自動計算(売上の0.1%)
消耗品費変動費
245円/月

消毒液、タオル、マットクリーナー、コーヒー、アメニティ等。

自動計算(売上の0.02%)
水道光熱費準変動費
5万円/月

電気、ガス、水道の料金。

円/月
通信費固定費
1万円/月

インターネット回線、電話、Wi-Fi費用。

円/月
決済手数料変動費
429円/月

クレジットカード、QRコード決済等の手数料(Square等)。

自動計算(売上の0.035%)
保険料固定費
2万円/月

施設賠償責任保険、インストラクター賠償責任保険等。

円/月
税理士顧問料固定費
3万円/月

税理士への月額顧問料。

円/月
清掃・メンテナンス費固定費
4万円/月

スタジオ清掃、マシン定期メンテナンス費用。

円/月

業界ベンチマーク

インストラクター人件費率

売上高の30〜40%

質の高いインストラクター確保と維持に必要な人件費の目安。

スタジオ賃料比率

売上高の10〜15%

家賃が売上に占める割合。都心部では高くなりがちだが、適切な範囲に抑えることが重要。

広告宣伝費率

売上高の5〜10%

新規顧客獲得やブランド認知度向上に必要なマーケティング費用の目安。開業初期は高め。

ピラティスマシン設備投資

初期費用500万〜1,000万円

リフォーマー複数台、キャデラック、チェアーなどを揃える場合の目安。リースも選択肢。

体験レッスンからの入会率

20〜30%

体験レッスンの質と、その後のクロージングによって大きく変動する重要な指標。

リスク要因

  • マシンピラティス設備投資の回収遅延: 高額なマシン導入費用に対し、想定稼働率や会員数が伸び悩むと、初期投資の回収が長期化し資金繰りを圧迫するリスクがあります。
  • 優秀なインストラクターの流出: 質の高いインストラクターはスタジオの生命線です。競合スタジオへの引き抜きや独立による流出は、顧客満足度低下や売上減少に直結する大きなリスクです。
  • 予約システムのトラブルやセキュリティリスク: RESERVAやhacomonoなどの予約・会員管理システムに依存度が高いため、システム障害や個人情報漏洩が発生した場合、業務停止や顧客信頼失墜に繋がる可能性があります。
  • 立地による騒音・振動問題: 特にマシンピラティスは、リフォーマーなどの使用時に振動や音が隣接テナントや住民に影響を与える可能性があります。開業前の賃貸契約時に騒音・振動対策の確認が必須です。
  • 特定商取引法に基づく表記・契約不備: 入会契約書面やクーリングオフに関する説明が不十分な場合、顧客とのトラブルや行政指導に発展するリスクがあります。

プロのアドバイス

  • マシンピラティスの導入計画。Balanced BodyやSTOTT PILATESといった主要メーカーのリフォーマー・キャデラックは1台50万円〜100万円以上。高額な投資だ。自己資金や融資計画と照らし合わせ、台数と種類のバランスを慎重に検討。リース契約も選択肢に。
  • インストラクターの採用と育成。BASIやSTOTT PILATESなど国際資格を持つ人材は、顧客満足度を左右する。業務委託が主流だが、報酬体系は歩合か固定か。明確にしておこう。定期研修で質の維持・向上も忘れずに。
  • グループレッスンは高稼働率で薄利多売、プライベートレッスンは高単価で満足度が高い。この特性を活かし、スタジオのキャパとターゲット層に合わせ最適化する。RESERVAやhacomonoといった予約システムを活用し、予約枠と価格設定で収益を最大化せよ。
  • 体験レッスンの戦略的運用。新規顧客獲得の最重要ポイントだ。初回体験価格は魅力的か?体験後の入会特典(初月会費割引、回数券割引など)で入会率20〜30%を目指す。hacomonoへのスムーズな移行も鍵を握る。
  • オンラインレッスンを併用する手もある。ZoomやVimeoで、スタジオの物理的制約を超えて収益源を広げる。マットピラティスはオンラインと相性が良い。遠隔地の顧客や既存会員のニーズに応え、顧客ロイヤルティを高める有効な戦略となるだろう。

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