塗装業の売上・損益シミュレーター【2026年版】
長年の塗装職人としての経験を活かし、独立開業を目指すあなたへ。塗装業は技術力だけでなく、緻密な事業計画が成功の鍵を握ります。天候変動による工期調整、アステックペイントや日本ペイントといった塗料の仕入れコスト、高所作業車のレンタル費用、そして足場設置費用の高騰など、特有の課題を抱える塗装業だからこそ、具体的な売上・損益シミュレーションが不可欠です。本シミュレーターで、あなたの描く事業計画の実現可能性を数値で確認し、安定した収益基盤を築きましょう。
※ 初期値は業界平均に基づく概算です。ご自身の計画に合わせて各項目の数値を変更してください。
月間売上
213万円
月間コスト
158万円
月間利益(利益率26%)
+54万円
損益分岐点売上
129万円
塗装業の損益分岐点とは、売上高が全てのコスト(固定費+変動費)を賄える点です。足場設置費用や高所作業車レンタル費用といった工事ごとの半変動費、塗料仕入れ費のような変動費、そして事務所家賃や固定人件費などの固定費を合計した額を、月間施工面積や受注件数でカバーする必要があります。この点を理解することで、赤字回避に必要な最低売上目標が明確になり、適正な見積もり価格設定や効率的な工程管理に繋がります。
売上項目
住宅や建物の外壁を塗装する工事。使用する塗料(シリコン、フッ素など)により単価が変動。
屋根の塗装工事。遮熱塗料や高耐久塗料の需要が高い。
雨樋、破風板、軒天、水切りなどの細部塗装。外壁塗装とセットで提案。
外壁目地の打ち替え・増し打ち。防水性確保に必須の下地処理。
自社で足場を保有・運用し、工事費用に含める、または他社に貸し出す場合の売上。
塗装前の外壁・屋根の汚れ除去。単体での依頼や塗装工事の付帯。
コスト項目
日本ペイント、関西ペイント、アステックペイントなどの塗料メーカーからの仕入れ費用。
アサヒ建材リースなどからの足場レンタル費用。工事規模により変動。
正社員職人や日雇い職人への給与、労務費。繁忙期は変動。
トラック、社用車のリース料、ガソリン代、メンテナンス費、自動車保険。
事務所や資材置き場の家賃。自宅兼事務所の場合は計上しないことも。
リフォーム関連集客プラットフォームへの掲載料、ウェブサイト運営費、チラシ作成費。
高所作業を伴う工事で必要となる高所作業車のレンタル費用。
塗料缶、養生シート、廃材などの産業廃棄物処理費用。
請負業者賠償責任保険、労災保険(特別加入含む)など。事故対策。
刷毛、ローラー、養生テープ、マスカー、軍手など、工事に使う日用消耗品。
現場への移動費、顧客との連絡用通信費。現場数に応じて変動。
SAKSAKなどの見積もり積算ソフトの月額利用料。精度向上に貢献。
業界ベンチマーク
原価率(塗料・資材・外注費)
35〜45%
塗料、シーリング材、養生資材などの材料費に加え、足場設置や高所作業車の手配を外部委託した場合の外注費を含む割合。仕入れ交渉力や自社施工範囲で変動。
粗利率
55〜65%
売上高から原価を差し引いた粗利益の割合。この利益から人件費や販管費を捻出するため、適正な粗利率確保が見積もり作成の最重要課題。
販管費率(人件費・広告費等)
25〜35%
職人や事務員の人件費、事務所家賃、車両費、集客プラットフォーム利用料などの販売費及び一般管理費が売上高に占める割合。固定費のコントロールが重要。
営業利益率
10〜15%
売上高から原価と販管費を差し引いた営業利益の割合。事業の健全性を示す指標で、この水準を維持することが安定経営に繋がる。
リスク要因
- 天候不良による工期遅延とコスト増:雨天や強風で作業が中断し、人件費や足場レンタル期間延長費用が発生。
- 高所作業に伴う労働災害のリスク:転落事故や資材落下など、安全管理の不徹底が重大な事故に直結。労災保険特別加入が必須。
- 見積もり積算ミスによる赤字工事:塗料のロス率、下地処理の手間、足場設置費用などを正確に見積もれず、想定外のコストが発生。
- 塗料の品質問題や施工不良によるクレーム:色ムラ、剥がれ、耐久性不足など、再施工や信用失墜に繋がる。
- 建設業許可の未取得による受注制限:請負金額500万円以上の工事は建設業許可(塗装工事業)が必要で、未取得だと大規模案件が受注できない。
プロのアドバイス
- 梅雨時期や台風シーズンを見越した工期バッファを必ず見積もりに含める。予備日を設けることで、急な天候不良による職人待機費用や足場延長費用を最小限に抑え、顧客とのトラブルも回避できる。
- シリコン、フッ素、遮熱塗料など、塗料ごとの耐用年数、機能性、初期費用を顧客に明確に提示し、長期的な視点でのコストパフォーマンスを説明する。特に遮熱塗料は省エネ意識の高い顧客に響く。
- 足場設置は工事費の20〜30%を占めるため、自社で足場を保有するか、信頼できるレンタル業者と年間契約を結び、単価交渉を行う。隣接する複数物件での同時施工による足場共有も検討し、コストを分散する。
- 塗装の剥がれや膨れといったクレームの多くは下地処理の不徹底が原因。高圧洗浄、ケレン、シーリング打ち替えなど、各工程の重要性を顧客に説明し、見積もりにも明記することで、手抜き工事の誤解を防ぎ、品質への信頼を高める。
- 高所作業車運転技能講習や足場の組立て等作業主任者の資格取得は必須。また、落下防止ネット設置、ヘルメット・安全帯の常時着用、作業前のKY活動(危険予知活動)を徹底し、労働災害ゼロを目指す。保険加入も手厚く。
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