開業ガイド

民泊の売上・損益シミュレーター【2026年版】

民泊事業は、インバウンド需要の高まりや空き家活用として注目されていますが、住宅宿泊事業法や旅館業法といった法規制、年間180日制限、近隣トラブル対策など特有の課題も多いです。このシミュレーターでは、民泊経営に特化した売上・費用項目を網羅。宿泊売上から清掃委託費、OTA手数料まで、具体的な数値を入力することで、開業前の資金計画から月々の収益改善まで、精度の高い損益予測を立てることができます。成功への第一歩として、ぜひご活用ください。

※ 初期値は業界平均に基づく概算です。ご自身の計画に合わせて各項目の数値を変更してください。

月間売上

41万円

月間コスト

36万円

月間利益(利益率13%)

+6万円

損益分岐点売上

26万円

民泊事業における損益分岐点は、固定費(賃料、管理委託費、保険料など)と変動費(OTA手数料、清掃費、消耗品費など)の合計を宿泊売上が上回る点です。特に、住宅宿泊事業法による年間180日という営業日数制限があるため、この限られた日数の中でいかに高単価・高稼働を実現し、固定費を回収できるかが重要です。宿泊単価や稼働率を少し変更するだけで、損益分岐点が大きく変動するため、本シミュレーターで様々なシナリオを試すことを推奨します。変動費の割合が高いOTA手数料や清掃費は、稼働率が低い時期でも発生するため、損益分岐点の計算では特に注意が必要です。

売上項目

宿泊売上(OTA経由)23万円/月

AirbnbやBooking.comなど主要OTAからの予約による宿泊料収入。最も主要な売上源。

宿泊売上(自社サイト等)4万円/月

自社予約サイトやリピーターからの直接予約。OTA手数料がかからないため利益率が高い。

清掃費(ゲスト負担)9万円/月

ゲストが予約時に支払う清掃料金。運営者が清掃業者に支払う費用と相殺されるが、収入として計上。

追加サービス売上6,000円/月

レンタサイクル、朝食手配、空港送迎、体験プログラムなど、オプションで提供するサービス収入。

長期滞在割引適用後売上5万円/月

1週間以上の長期滞在ゲストに割引を適用した場合の宿泊売上。稼働率向上に寄与。

コスト項目

固定費 売上に関係なく毎月発生変動費 売上に応じて変動準変動費 基本額+変動部分
物件賃料固定費
15万円/月

賃貸物件で民泊を運営する場合の月額家賃。

円/月
OTA手数料変動費
6万円/月

Airbnb、Booking.comなどのオンライン旅行代理店に支払う予約手数料。

自動計算(売上の15%)
清掃委託費変動費
5万円/月

専門業者に委託する清掃費用。宿泊件数に比例して変動。

円/月
リネン交換・クリーニング費変動費
2万円/月

シーツ、タオル等のリネン交換および専門業者によるクリーニング費用。

円/月
消耗品費変動費
1万円/月

アメニティ(シャンプー、歯ブラシ)、トイレットペーパー、ティッシュなどの消耗品費用。

円/月
水道光熱費準変動費
2万円/月

水道代、電気代、ガス代。季節や稼働率によって変動幅がある。

円/月
インターネット・通信費固定費
5,000円/月

ゲスト向けWi-Fi、運営用携帯電話などの通信費用。

円/月
住宅宿泊管理委託費固定費
3万円/月

住宅宿泊管理業者に運営業務を委託する場合の費用。

円/月
損害保険料固定費
3,000円/月

民泊運営における万一の事故やゲストによる器物損壊に備える保険料。

円/月
固定資産税・都市計画税固定費
1万円/月

物件を所有している場合の毎年課される税金。

円/月
スマートロック保守費用固定費
1,000円/月

スマートロックシステムの月額利用料や保守費用。

円/月
法令遵守関連費用固定費
2,000円/月

宿泊者名簿管理システム利用料、消防設備点検費用など、法令遵守のための費用。

円/月

業界ベンチマーク

OTA手数料率

15%〜20%

AirbnbやBooking.comなどのオンライン旅行代理店に支払う手数料の目安。この割合は利益に直結するため、自社予約サイトの活用などで低減を図るのが重要です。

年間稼働日数

120日〜180日

住宅宿泊事業法(民泊新法)では年間180日の営業日制限があります。これを考慮した上で、月々の平均稼働日数を最大化する戦略が求められます。

清掃費比率

売上の15%〜25%

清掃委託費が売上に対して占める割合。清掃の質を保ちつつ、効率的な業者選定やリネン管理でコストを最適化することが収益改善に繋がります。

平均宿泊単価

10,000円〜25,000円/泊

時期、立地、設備、提供サービスにより大きく変動します。競合施設の価格設定を調査し、最適な価格戦略を立てましょう。

リスク要因

  • 法規制の頻繁な変更と遵守コスト: 住宅宿泊事業法、旅館業法、特区民泊など、民泊に関する法律や条例は改正される可能性があり、その都度、設備投資や運営体制の見直しが必要となるリスク。
  • 稼働率の低下と収益不安定化: インバウンド需要の変動、競合施設の増加、レビュー評価の悪化、季節性などにより稼働率が低下し、安定した収益が得られないリスク。
  • 近隣住民とのトラブル発生: 騒音、ゴミ出し、不法侵入などの問題が近隣住民との関係悪化を招き、行政指導や営業停止命令に繋がるリスク。
  • OTAプラットフォーム依存と手数料上昇: 主要OTAへの集客依存度が高い場合、手数料率の引き上げやプラットフォームの規約変更が収益に直結するリスク。
  • 災害リスクとゲストの安全確保: 自然災害(地震、台風)による施設損壊や営業停止、ゲストの安全確保に関する責任問題のリスク。

プロのアドバイス

  • 住宅宿泊事業法(民泊新法)の年間180日制限を逆手に取り、残りの期間でマンスリー賃貸や別用途での活用を検討し、収益機会を最大化しましょう。
  • 近隣住民との騒音・ゴミ出しトラブルを未然に防ぐため、入居時に「民泊であること」を説明し、騒音計の設置やゴミ出しルールの明示を徹底しましょう。
  • スマートロックと遠隔カメラを導入し、鍵の受け渡しを自動化すると同時に、緊急時のゲスト対応や清掃状況の遠隔確認で人件費を大幅に削減できます。
  • OTA(Airbnb, Booking.comなど)の掲載では、写真の質と多言語対応のレビュー返信が予約率と高評価に直結します。プロカメラマンの活用や翻訳ツールの導入を検討しましょう。
  • 消防法に基づく自動火災報知設備や誘導灯の設置は初期投資となりますが、法令遵守は必須です。管轄消防署への事前相談で必要な設備を正確に把握しましょう。

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