開業ガイド

造園・植木屋の売上・損益シミュレーター【2026年版】

造園・植木屋として独立開業を目指すあなたへ。このシミュレーターは、剪定、伐採、年間管理といった主要な売上項目と、道具の購入費、車両維持費、人件費などのコストを具体的に試算し、事業の収益性を可視化します。チェーンソーや刈払機といった専門機器の初期投資から、季節ごとの売上変動、さらに年間管理契約による安定収益の確保まで、造園業特有の経営要素を反映。あなたの理想とする庭づくりビジネスを、具体的な数字で描くための第一歩をサポートします。

※ 初期値は業界平均に基づく概算です。ご自身の計画に合わせて各項目の数値を変更してください。

月間売上

132万円

月間コスト

48万円

月間利益(利益率64%)

+84万円

損益分岐点売上

48万円

損益分岐点とは、売上高と総費用が等しくなり、利益がゼロとなる売上高のことです。造園・植木屋の場合、年間管理契約による固定売上と、剪定・伐採といった変動売上のバランスが重要になります。固定費(事務所家賃、道具減価償却費、人件費の一部など)を年間管理契約で賄いつつ、変動費(燃料費、消耗品、植木仕入れ)は個別の作業売上でカバーできるよう計画することで、安定した経営基盤を築くことができます。特に繁忙期と閑散期の売上変動を考慮し、閑散期でも固定費を賄える体制を構築することが黒字化への鍵となります。

売上項目

庭木の剪定作業45万円/月

個人宅や法人からの庭木の剪定、枝打ち作業。樹木の高さや本数、作業難易度で料金設定。脚立や高所作業車を使用する場合あり。

伐採・抜根作業24万円/月

危険木や不要木の伐採、根の抜根作業。重機や特殊な技術を要する場合が多く、高単価になりやすい。

年間庭園管理契約25万円/月

個人宅やマンション、オフィスビル等の庭園を年間契約で定期的に管理(剪定、除草、施肥、病害虫対策など)。

植栽・造園工事30万円/月

新規の庭づくり、庭木や草花の植え付け、外構工事の一部など。設計から施工まで一貫して請け負う場合。

病害虫駆除・施肥8万円/月

庭木の病気や害虫対策、土壌改良のための施肥作業。農薬を使用する場合は農薬取締法に注意。

コスト項目

固定費 売上に関係なく毎月発生変動費 売上に応じて変動準変動費 基本額+変動部分
人件費固定費
35万円/月

正社員、パート、アルバイトの給与・賞与。造園技能士等の資格手当含む。社会保険料も考慮。

円/月
車両費(燃料・維持)変動費
658円/月

作業車両(軽トラック、ダンプ等)のガソリン代、オイル交換、車検、任意保険料。

自動計算(売上の0.05%)
道具減価償却費固定費
3万円/月

チェーンソー、刈払機、高所作業車、脚立などの大型道具の減価償却費。初期投資が大きい。

円/月
消耗品・小道具費変動費
263円/月

ノコギリの刃、剪定鋏、軍手、ロープ、燃料用混合油、チェンオイル、安全靴などの消耗品費。

自動計算(売上の0.02%)
植木・資材仕入れ費変動費
1,315円/月

植栽工事や庭づくりに必要な樹木、草花、土壌、肥料、敷石などの仕入れ費用。

自動計算(売上の0.1%)
農薬・薬剤費変動費
132円/月

病害虫駆除や施肥に必要な農薬、殺虫剤、除草剤などの費用。農薬取締法を遵守。

自動計算(売上の0.01%)
事務所・資材置き場家賃固定費
5万円/月

事務所や剪定枝、道具を保管する資材置き場の賃料。自宅兼事務所の場合は計上しないか、一部按分。

円/月
各種保険料固定費
2万円/月

事業活動賠償責任保険(対人・対物)、労災保険(特別加入)、自動車保険など。高所作業や重機使用のリスクが高い。

円/月
広告宣伝費準変動費
3万円/月

地域情報誌、ポスティング、ウェブサイト作成・維持費、集客サイト(ゼヒトモ、くらしのマーケット)への掲載料。

円/月
研修・資格取得費固定費
5,000円/月

造園技能士、グリーンアドバイザー、チェーンソー特別教育、高所作業車運転技能講習などの受講費用。

円/月

業界ベンチマーク

粗利率(売上総利益率)

50〜65%

売上から植木・資材仕入れ費、外注費などの変動原価を差し引いた割合。人件費や車両費は含まない。

人件費率

30〜40%

売上高に占める人件費(給与、賞与、法定福利費等)の割合。外注費は含まない。

広告宣伝費率

1〜3%

売上高に占める広告宣伝費の割合。地域密着型のため、口コミによる集客も大きい。

車両費率

5〜8%

売上高に占める車両の維持費(燃料費、車検、保険など)の割合。現場移動が多い業種のため高め。

リスク要因

  • 天候不影響による作業中断や延期:雨天や強風、積雪などにより作業が困難になり、売上計画に大きな影響を与える可能性があります。
  • 重労働による作業員の怪我や事故:チェーンソーや高所作業車使用時の事故、熱中症など、作業員の安全管理が不十分だと重大な労災事故に繋がりかねません。事業活動賠償責任保険への加入は必須です。
  • 季節変動による売上の不安定さ:春・秋の剪定シーズンに売上が集中し、夏場や冬場は閑散期となるため、年間を通じて安定した収益を確保する工夫(年間管理契約など)が必要です。
  • 樹木や植物に関する専門知識の不足:病害虫の誤診、不適切な剪定方法、農薬の使用ミスなどが顧客からの信頼を失い、クレームや損害賠償に発展するリスクがあります。
  • 廃棄物処理コストの増加:剪定枝や伐採木の処分費用はかさむため、効率的な運搬・処理方法の確保や、地域のバイオマス燃料への活用なども視野に入れる必要があります。

プロのアドバイス

  • 年間管理契約の獲得は安定経営の要です。特にマンションや企業の庭園管理は単価が高く、計画的な作業で効率も良いため、積極的に提案し、定期的な巡回で顧客との信頼関係を深めましょう。
  • チェーンソーや刈払機などの専門道具は初期投資が大きいですが、メンテナンスを徹底し耐用年数を延ばすことで、長期的なコスト削減に繋がります。定期的な点検と部品交換を怠らないようにしましょう。
  • 高所作業や危険木の伐採には、高所作業車運転技能講習やチェーンソー特別教育といった資格が必須です。安全教育を徹底し、万全の体制で作業に臨むことで、労災リスクを最小限に抑え、顧客からの信頼も得られます。
  • 地域密着型のビジネスでは、近隣住民への挨拶や、作業後の清掃徹底が口コミに繋がります。特に新興住宅地での植栽工事は、今後の剪定・管理契約に発展する可能性が高いため、丁寧な仕事で評判を確立しましょう。
  • 病害虫対策や土壌改良には専門知識が不可欠です。グリーンアドバイザーなどの資格取得や、最新の農薬取締法に関する情報収集を怠らず、環境に配慮した適切な処置を提案することで、顧客の満足度を高められます。

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