建設業の売上・損益シミュレーター【2026年版】
建設業で独立・開業する際、多くの経営者が直面するのが資金計画の難しさです。事業の成功は、この資金計画にかかっていると言っても過言ではありません。この売上・損益シミュレーターは、一般建築工事から土木、リフォームまで、建設業ならではの収益構造とコスト要因を深く掘り下げます。資材価格の変動、労務費、重機・車両費、外注費、さらには建設業許可にかかる費用まで、開業から事業が軌道に乗るまでのキャッシュフローを細かく予測。精度の高いシミュレーションで、あなたの建設事業を盤石なものにしませんか。
※ 初期値は業界平均に基づく概算です。ご自身の計画に合わせて各項目の数値を変更してください。
月間売上
1,445万円
月間コスト
1,062万円
月間利益(利益率26%)
+383万円
損益分岐点売上
411万円
建設業における損益分岐点とは、工事の請負金額から変動費(資材費、外注費など)を差し引いた粗利が、固定費(事務所家賃、正社員給与、重機リース料、減価償却費など)をちょうど賄える売上高を指します。特に資材価格の変動や協力会社への外注費は変動費の大きな割合を占めるため、これらを正確に見積もり、工事ごとの粗利を確保することが重要です。損益分岐点を超えることで、初めて事業として利益を生み出すことができます。このシミュレーターで、あなたの事業が安定的に利益を出すために必要な売上高と、そのための工事受注目標を明確にしましょう。
売上項目
木造・RC造の新築工事、店舗・オフィス改修工事など、元請けまたは一次下請けとして受注する建築工事。
道路舗装、造成、上下水道工事、河川改修など、公共または民間からの土木工事。
住宅の水回り改修、内装リノベーション、外壁塗装など、比較的小規模で回転率の高い工事。
建築物や設備の定期点検、緊急修繕対応など、継続的な収益が見込める契約。
施工計画立案、技術指導、安全管理体制構築支援など、専門知識を提供するコンサルティング業務。
コスト項目
社長自身の給与、雇用する正社員(現場職人、施工管理技士、事務員)の給与、社会保険料、法定福利費。
専門工事(電気、給排水、塗装など)や、繁忙期の応援を依頼する協力会社への支払い。
セメント、鉄筋、木材、建材、設備機器など、工事に直接使用する材料の費用。
バックホウ、クレーン、高所作業車などの重機や、現場移動用車両の月額リース・レンタル費用。
現場監督の人件費(上記労務費に含まれない場合)、現場事務所の維持費、安全衛生用品、消耗品など。
事務所の賃料。自宅兼事務所の場合は計上しないか、家事按分で計上。
従業員の健康診断費用、慶弔費、慰安旅行費など。法定福利費は労務費に含む。
労働災害保険、賠償責任保険、工事保険など、建設業特有のリスクに備える保険の年間費用を月割りで計上。
重機・車両の燃料費、現場で使用する工具、安全帯、ヘルメットなどの消耗品費。
建設業許可の更新手数料(5年ごと)、経審申請費用、各種登録料、組合費など。月割りで計上。
ウェブサイト制作・維持費、名刺・パンフレット作成費、業界誌広告、マッチングサイト登録費など。
パソコン、CADソフト、測定機器、小型工具など、固定資産の取得費用を耐用年数に応じて月割りで計上。
業界ベンチマーク
工事原価率
70〜85%
売上高に占める工事原価(資材費、外注費、労務費など)の割合。この数値が高いと利益を圧迫します。資材高騰や外注単価の上昇時は特に注意が必要です。
粗利率
15〜30%
売上高から工事原価を差し引いた粗利の割合。建設業では、現場ごとの粗利管理が経営の鍵となります。
販管費率
5〜15%
粗利から差し引かれる事務所家賃、人件費(現場以外)、広告費などの割合。過度な販管費は利益を圧迫します。
労働生産性(一人あたり売上高)
2,000万円以上/年
従業員一人あたりが生み出す売上高。建設業では人手不足が深刻なため、生産性向上が急務です。
リスク要因
- 資材価格の高騰・供給遅延: 世界情勢や為替変動による原材料価格の高騰、物流の滞りによる資材の供給遅延は、原価率を悪化させ工期にも影響を与える。
- 人手不足と労務費の高騰: 熟練技能者の高齢化と若手入職者の減少により、職人の確保が困難になり、労務費が高騰。協力会社への依存度が高まり、利益を圧迫する。
- 天候不順による工期遅延: 台風、長雨、豪雪などの悪天候は屋外工事の進捗を妨げ、工期遅延や追加費用発生のリスクを高める。
- 建設業許可要件の維持困難: 経営業務の管理責任者や専任技術者の不在、財産的要件の未達など、建設業許可の更新要件を満たせなくなるリスク。
- 契約不適合責任・重大な事故の発生: 施工不良による契約不適合責任(瑕疵担保責任)の追及や、現場での重大な労働災害発生は、企業の信用失墜、巨額な賠償金、刑事罰に繋がりかねない。
プロのアドバイス
- 資材価格変動リスクへの備え。見積もり時の価格保証確認、複数の仕入れ先確保、為替動向の注視。サプライチェーン管理は抜かりなく。
- 下請け法と契約管理。口頭ではなく、書面での請負契約は必須です。下請け代金の支払い期日や遅延利息など、下請け法(下請代金支払遅延等防止法)に沿った適正な取引を。
- 建設キャリアアップシステム(CCUS)の活用。技能者の就業履歴や資格を蓄積、客観的な評価へ。事業者・技能者登録を進めれば、公共工事の入札加点や優秀な職人確保に繋がる。
- 安全書類(グリーンファイル)の作成は効率的に。労働安全衛生法に基づく書類は膨大だ。ANDPADや建設BALENAなどの工事管理ソフトでデジタル化・自動化、事務負担を軽くする。
- 工事台帳で原価をリアルタイム把握。各工事の売上、資材費、労務費、外注費、経費を記録。月次で原価と利益を比較分析し、赤字工事の早期発見、見積もり精度アップへ。
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